ウェブサーバーを借りるにはいくつかの方法があります。大きく分けて、下記の3つの方法があります。
(1)共有サーバー
(2)VPS
(3)専用サーバー
これらの違いと選び方について解説してみます。まず費用ですが、(1)(2)(3)の順番に値段が高くなります。つまり、共有サーバーが一番安く、次にVPS、一番高いのが専用サーバーになります。
それでは、ひとつづつ説明していきましょう。
<共有サーバー>
共有サーバーとは、一つのサーバーをたくさんの人と共有するサーバーです。サーバー1台をたくさんの人と共用するので、コストは低く抑えられます。一方、共有で1台のサーバーをつかうので、自由度が低くなります。また、他の人が、変なことをすると、自分のところにも被害が及ぶ可能性もあります。
特に、IPアドレスなどを共有しているので、他の所有者のサイトのAPIがグーグルなどからブロックなどされると、自分のサイトのAPIも、とばっちりでブロックされることもあります。
ブログや簡単なホームページ程度ならば問題ないですが、APIなどを使うシステムを導入する場合は、VPSか専用サーバーが良いでしょう。
<VPSサーバー>
VPSサーバー(仮想専用サーバー)とは一台のサーバーを複数人で使いますが、サーバーのスペックを分割して仮想的に専用サーバーのように使えるようにしたものです。専用サーバーのように使いたいが、値段も抑えたいといった人にとっては良いでしょう。
IPアドレスも専用で使えるので、他人のとばっちりでIPアドレスがグーグルなどのブラックリストにならなくて済みます。また、見た目は専用サーバーとかわりません。なので、好きなOSを導入することもできるしカスタマイズもしたい放題です。
ただし、誰もメンテナンスはしてくれないのでセキュリティーは自分でしっかりしておく必要があります。
ウェブサイト構築の中級者になったら、共有サーバーからVPSに乗り換えても良いかと思います。
<専用サーバー>
専用サーバーは、名前の通りひとつのサーバーを自分ひとりだけで使うものです。そのサーバーは自分だけでつかっているので、共有サーバーやVPSで起こるような問題はありません。当然、共有サーバーやVPSよりハイスペックですが、値段はかなりお高めです。
個人で借りることはあまりないでしょう。ある程度大きい法人などが利用することになります。
レンタルサーバーの選び方
レンタルサーバーの選び方ですが、共有サーバー、VPS、専用サーバーのうちどれを選べばよいでしょうか?
ブログや簡単なホームページを載せる程度だったら、共有サーバーで十分でしょう。値段も安いし、操作も簡単です。共有サーバーの値段は1000円程度です。
APIなどの複雑なシステムをともなったウェブサイトを作るのであれば、共有サーバーでは問題が起きる可能性があります。最初からVPSを選ぶと良いと思います。値段は、すこし共有サーバーよりお高めですが、それほど高いわけでもありません。月に2000円程度です。ただしVPSでは、基本的にはOSやPHPなどのさまざまなシステムの導入は自分でやらなければいけないので、システムにあまり詳しくないと慣れるまで大変かもしれません。
まあ、個人であれば用途によって共有サーバーかVPSのどちらかを選べばよいでしょう。
専用サーバーは高いので(数万円程度)、よほどのことがないかぎり選ぶ必要はないと思います。