社会で統計学がどのようにつかわれているか

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統計学がどのように利用されているか、実際に統計学を使っている現場からの声を紹介します。

 

 臨床データの解析

我が社は医療機関に医療機器を販売しています。従来の機器から当社の機器に買い換えて頂いた場合に、データがどの様に変わってくるかを解析するために、統計学を利用しています。具体的には同じ患者さんのデータを従来機器と当社の機器で取得し、t検定を行い、両データに有意な差があるかを解析しています。どの患者さんのデータをどの程度集めれば、良い解析が出来るのかということについても、予め母集団の傾向を解析したり、必要なサンプル数を決定する際に統計学を利用しています。

 

病院においての統計学

わたしの以前勤務していた病院では臨床研究に統計学を用いていました。しかし、統計学について詳しいものは少なく、単純にPeasonの相関係数を用いて二変量の関係を見ているか、t検定にて二群間比較をしているものが人が大多数でした。分布の正規性についても気にしていない人の方が多かったです。どうしてもサンプルサイズが確保しにくいという事情もあり、多変量解析が用いられることは稀でした。病院という性質上、統計学は片手間に勉強している人が多い印象でした。

 

飲食店での季節的要因を統計で分析した話

飲食店では日々来客数に変化があり、季節により、また周囲の状況の変化により日々の来客数が変化しています。その日の発注や物販の販売数、ドリンク、フードの出庫数などを店内PCで簡単にではありますがエクセルに入力し、その日の来客数と時間当たりの回転率、それに相関する各種オーダー商品の出庫数の統計を日々とり続けています。統計処理は本部のサーバーPCで行われ、翌日に前日の統計処理を社内サイト経由ですがPCで閲覧できます。各店長はその数字を観て次の季節要因による来客変化を予想し、店舗運営に繋げていきます。来客数の増減が店内要因か店外要因、はたまた季節要因なのか正確な見極めが出来る店長が次のステップへと上がっていきます。

 

品質工学が推奨されています

精密業界の会社に勤務していますが、統計学の応用である品質工学が会社全体で推奨されています。社内では品質工学を教える社内教育も充実していて、毎年品質工学の大会が開催されています。使用する部門は研究、開発、生産部門ですが、ばらつきを改善してチューニングにより目標値を補正するという考え方はかなり社内全体に浸透しています。他にはQC改善活動でQC7つ道具の活用が各職場で推進されているので、分析するときにエクセルの統計手法を活用しています。

 

販売業での統計処理

百貨店内のギフトの売れ行きを関東圏の店舗で働く職員(店長以下、社員、アルバイト)がタブレット端末と社内サイトを使い共有し、売り逃しが無いかの調節を図ります。賞味期限の関係から売り逃しが発生する前に余裕のある店舗に専属契約しているトラックで商品を運び各店舗でロス商品が出ないように工夫をします。この情報共有を可能にしているのが、昨年の地域別売れ行き商品を共有しているシステムです。購入者の年齢別、性別別に販売商品の傾向を調べ、データ数がある程度貯まったらそれらを統計処理します。このシステムが導入されてから、各在庫商品の個数の見える化が進み、より多くの商品をより多くのお客様に、より短時間で提供する事が出来るようになりました。

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