大学院修士課程・博士課程

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研究者をめざしたりなどで、大学院進学を考えている方も多いかと思います。そこで、修士課程、博士課程について説明したいと思います。

基本的に大学は4年間、修士課程は2年間、博士課程は3年間で、晴れて博士課程を卒業するまでに通常は最低でも9年間は必要です。かなり長い時間とお金を注ぎ込むわけですので、その進路については慎重に考えたほうが良いと思います。現在では、修士課程2年間と博士課程の3年間を合体させて修士博士で5年間の一環教育をしている大学院もありますが、まずは修士課程、博士課程のそれぞれについて分けて説明したいと思います。

<修士課程>

修士課程に入るには、通常は大学4年の夏に大学院入試を受ける必要があります。たいていは出身大学と同じ大学院を選ぶことが多いですが、大学と大学院で違う学校を選んでももちろん全然問題ありません。最近では大学院の人気が落ちているので、有名大学の大学院であっても、大分入りやすくなっているようです。いわゆる学歴ロンダリングができるわけですね。(中堅私立大学から一部有名国立大学院へ進学など)

企業側からみて、理系と文系では修士課程の扱いは大分異なるようです。理系であれば、修士課程に進んでも、企業は積極的に修士課程卒の学生を採用するようです。なので、理系であれば、修士課程に進むことは全然問題ないと思われます。ただ、文系の場合だと、その専門性をなかなか生かし切れる職場も少ないようで、企業の扱いは微妙なようです。

ただ、若いころにもう2年間ほど学問に進むのは、悪くないと思われます。

修士2年にもなると、就職をするか、さらに博士課程に進学するか迷う時期になります。(ここで、起業にチャレンジする人もいますがまだまだ例外的でしょう。)

<博士課程>

博士課程に進むと、本格的な研究生活が始まります。基本的に3年間の間にオリジナルの研究成果をだして、研究成果を査読付きのジャーナルに発表することが求められます。その要求水準は、文系、理系でも違うし、分野にもよりますが、たいていは1本から3本程度の査読付きの論文は必要になることが多いようです。博士課程に進む方は、そこではどれくらいのことが要求されるか確認しておいたほうが良いでしょう。

生活は基本的に研究一色になります。自分の周りのほとんどの友人たちが企業に就職して活躍しているなか、なんとなく取り残された気分になって悩みやすくなる人も多いようです。

とりあえず、この博士課程の大目標は「博士号」を取得することになります。この「博士号」なしで卒業すると「単位取得後退学」扱いになりますが、少なくとも理系分野ではこの事態は将来的にも避けたほうが良いでしょう。博士課程に来た以上、何か何でも「博士号」はゲットしておくようにしたほうがいいと思います。もちろん、博士1,2年で中退して別の道に行くというのであれば、この限りではありません。あと、一部の文系分野であれば、「単位取得後退学」でも研究者として問題ないところもあるようです。

博士課程の3年にもなると次の進路に迷うことになります。この時期が精神的に一番きつい時期になるかと思います。博士号取得後の基本的に進路は次の3つになることが多いようです。「企業に就職」、「任期付助手」、「ポスドク」の3つです。博士論文をまとめながら、これらの新しい職場に行くための就職活動をしなければいけません。

その進路を目指すにしても自分の指導教官にまずは相談しておく必要があります。この段階でそれなりに親身に相談にのってくれない指導教官の場合、先行きは結構厳しいかもしれません。

任期付助手や、ポスドクになる場合は、指導教官の推薦状が必要になることも多いですので、良好な関係を保つようにしておくことをお勧めします。

ただ、いずれにしても、企業に就職せずに、アカデミックポストを目指すとなると、任期付助手やポスドクなどまだまだ不安定な立場を続けることになります。

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