ポスドク生活はつらい…

ポスドクという言葉を聞いたことはあるだろうか?   ポスドクというのは、博士号取得後につく任期制の研究職のことで、1年から3年くらいの任期のことが多い。   通常、ポスドクになるまでに、大学を4年間、修士課程を2年間、博士課程を3年間やっていて、はやくても27歳から28歳くらいになっている。   さて、ここから口語体で書きます(笑)   このポスドクという職は、いわゆる大学や研究所などの正規職員になるまでのつなぎの職だと思われている。   現在、この職についている人は、文部科学省の政策もあり、全国で数万人近くいるといわれている。   既にこのポスドクをやっている人は知っていると思うが、このポスドク生活はつらい、つらいです。。。   なにがつらいかというと、非常に数の少ない、いわゆるパーマネント職を求めて、バトルロワイヤルをしている感じですね。   契約が切れれば、そのまま無職のプータローになります。博士号をとっているぐらいだから、有名国立大学出身で、いわゆる高学歴ワーキングプアってやつですね。   お金は、とりあえずのポスドクの給料で何とかなるとしても、もっとつらいのが社会的なつながりが断絶していくことです。   昔の同級生などは、30歳ともなれば、会社で活躍していたり、結婚して子供がいたりもしますが、ポスドクだと彼女をつくるのもままなりません。   会社の契約社員と同じですね。いつ、収入が絶えるかもわからない中、彼女をつくって結婚に至るのは至難の業といえるでしょう。   彼女「仕事は何やっているんですか?」 自分「ポスドクやっています。」 彼女「ポスドクってなんですか?」 自分「研究を仕事にする契約社員です。」 彼女「え、契約社員??」 自分「あ、はい」 彼女「私、安定した家庭を築きたいの、さようなら」 自分「・・・・」   って感じのやり取りになります。 まあ、友人関係も結構軽蔑されることも良くあります。 (まあ、そんな彼女や友人は要らないという立場もありますけどね。。。)   そう、ポスドクのつらさは、金銭面のみならず、社会的なつながりが切れていくことがとても辛いのです。   これから研究職をめざして、ポスドクをする人は、こういうことも起こることを念頭に置いておいた方がいいでしょう。   ただ、いろんな困難を承知で、それでもこの道に進むのであれば立派だと思います。応援したいですね。    

厳しいポスドク(博士研究員)の世界

研究者になるためのポスドク(ポストドクトラルフェロー、博士研究員)の実態についてお話ししたいと思います。これから大学院に行く方や、研究者を目指す方は必見です。   まずポスドクとは何かを説明しましょう。ポスドクとは、博士課程を修了してから、大学や研究機関の正規職を得るまでの、短期間の契約研究員のことです。契約期間は一年から三年ぐらいが多いです。一人前の研究者になるための修行期間と位置付けられています。   ポスドクのことを良く知るために、研究者になるまでのキャリアパスについて知っておく必要があります。研究者になるのに一般的なパスは次の通りです。   まず。大学を出た後に、大学院の修士課程二年間過ごし、その後に博士課程三年間を修了します。博士課程のうちに学術論文を数本書き、それが認められれば博士課程修了と同時に博士号をもらえます。   博士号を貰い損ねると、肩書き的には博士課程満期修了ということになります。昔の文系は、博士号を出さない傾向にあったので、博士号無しで博士課程満期修了という人が多かったですが、最近は文系ても積極的に博士号を出しているようです。   博士号を貰うまでには、大学4年間、修士課程2年間、博士課程3年間通う必要がありますので、トータルで9年間大学にいることになります。すると最短でも、博士号を貰う頃には27才から28才になっています。家が裕福でないとなかなか9年間も学生生活はできませんね。。。   もうそろそろいい年齢だから、さあ就職するかという感じですが、ここから先が大変です。   博士課程までいったんだからと言うことで、どこかの大学や研究機関に就職しようとしても、博士号とったばかり人を研究職の正規ポジションで受け入れてくれるところはほぼ皆無です。   このステージで、次の進路になるのが、いわゆるポスドクや、任期付助教というポジションです。どちらかというと、任期付助教の方がハードルが高いので、ポスドクについて説明します。   ポスドクは任期付研究員で、多くの場合期限付きの競争的研究資金から雇われています。なので、どんなに研究成果をあげても、研究資金の期限が切れれば次の契約はありません。   雇い側も、引き続き雇いたくても資金の期限が切れてしまったので、それは無理なわけです。最近では、特任助教や、特任准教授、特任教授など期限付きの競争的資金で雇われている教員も多いです。特任教授と教授の肩書きはありますが、雇用実態はポスドクとあまり変わらず契約社員という感じです。   では誰がポスドクを雇っているのでしょうか?   もちろん形式的には、大学や研究機関が雇っているのですが、実態とは少し違います。実態としては、大学や研究機関に属している常勤の研究者(教授や常勤研究員)が、獲得した競争的資金を利用して雇用しています。   大学や研究機関の常勤研究者は、文科省などに申請して競争的資金を獲得します。たいていの場合3から5年間くらいの期間で資金が提供されることが多いです。このような資金で雇われるのがポスドクなのです。なので、実質的にポスドクを雇っているのは国の研究資金を得た常勤研究者(この人がボスになります。)です。   このように雇われたポスドクには制度的に問題があります。まず明らかな問題としては、給料の出所がその雇われた大学や研究機関の予算ではなく、特定の常勤研究者が獲得した期限付き競争的資金から出ているということです。そのために競争的資金の期限を超えて雇い続けることが出来ません。任期付になるしか無い訳です。   雇う側のメリットとしては、ある程度の研究力のあるポスドクを雇うことにより自分の研究成果が向上することが期待出来ます。ただし、雇ったポスドクに対して将来のキャリアパスまで考えてあげるのは雇い入れの制度からして難しいです。   つまり雇い側からすると、ポスドクの任期が終わった後に、何かの保証するのは難しいわけです。せいぜい別の競争的資金を獲得して再度雇うか、別の就職先の相談をすることくらいしかできることはありません。   この辺が雇われている大学や研究機関の予算ではなく、競争的資金で雇われているポスドクの不利な点と言えるでしょう。   ポスドクはもともとは欧米の制度で、30年程前にはそのような制度はありませんでした。その当時は博士課程もあまり一般的ではなく修士課程を終わったら、すぐに定年まで働ける助手(今でいう助教)に採用されるのが普通でした。   その当時は、研究者という仕事ほ今よりもずっと普通の仕事という感じですね。残念ながら現在では研究者という仕事は、プロスポーツ選手みたいな不安定な仕事になってしまいました。   もともと欧米では、他の仕事も転職や解雇が良くあり、日本ほど雇用が守られているわけではありません。なので、欧米においてはポスドク制度も違和感が無いのですが、またまだ、終身雇用が一般的な日本にポスドク制度が導入されて、いろいろな歪みが出てきました。ある意味、一番弱い立場にあるポスドクにその歪みのしわ寄せがきているということが言えると思います。   さて20代の後半から30年の間ポスドクをしている間に、常勤研究職を手に入れる必要があります。いわゆるパーマネントポジションです。残念ながら、至難の技と言うしかありません。どれくらい難しいかと言うのは分野にもよるので一概には言えませんが、実力とともに運や営業力も必要になってきます。   40代のポスドクも平気でいますので、なんとも厳しい世界です。   続きはまた。。。

研究者をめざすのはつらいものがある。

現在、研究者を目指して、博士課程に進んでいるひとも多いと思いますが、その後の人生を考えると非常に厳しいものがあります。   まずもって、定年まで保証されているパーマネントポジションがあまりありません。しかも、少子化の現在、その大学が定年まであるかどうかも不明です(笑)   研究者で飯食った行くのは大変だ。 まずは、博士号をとって、その後いわゆるポスドクをすることになると思いますが、安定した職に就くのは早くても、30過ぎになってしまいます。40過ぎのポスドクも珍しくありません。ポスドクといっても、一般社会でいうところの契約社員なので、家族を養っていくのは精神的に厳しいですね。いつ無職になってもおかしくありません。   しかも、頑張って頑張って、運よくパーマネント職(教授、准教授)についたしても、昨今の文科省の大学大改革で、マネージメントで研究どころではないことが多いようです。いまから研究者になるのは、ドンキホーテみたいなものです。   昔は、よかったのに。。。 実は何十年か前までは、ポスドクや任期付助教なんてポジションはなく、修士号をとった後に、すぐに定年まで保証されたパーマネント助手(今でいうところの助教)になるのが普通でした。なので、博士号は、助手の間に論文博士で取るのが一般的でした。   そのころまでは、研究者人生というのは、普通の会社員人生と同じで、20代半ばで安定した職につけたのですね。そして、大学も雑用もすくなく、研究に集中できるいい環境でした。   まあ、残念ながら環境が変わってしまったのですね。   今から研究者になるのであれば、海外のポジションを狙って、海外大学院に行くと良いと思います。      

最近の科学の現場はオカシイ!?

最近、小保方さんのSTAP細胞の騒動など、科学の世界を揺るがすことが頻繁に起きています。   小保方さんの騒動の詳しいことはしらないので、ことの良しあしについてはコメントしないのですが、これらの問題の根底には現在の日本の科学や研究現場が抱える問題があるように思えます。   まず、一番大きいと思われるのは、日本の若手の研究する環境が劣悪ということです。劣悪というのは、実験室や予算が足りないということではなく、彼らのおかれている雇用環境のことです。   ここ20年で若手の研究者の雇用環境は大きく変わりました。つまり、安定した正規雇用ではなく、ほぼすべての若手ポジション(30代半ばくらいまで)が、1年から5年の任期付雇用になったのです。まあ、平たく言えば、数年後には自動的に無職になるということです。   jこれは、いわゆるポスドクに限らず、助教や国の研究所の研究員なども大体任期付になっています。要するに臨時職員です。   なので若手の研究者が20代で普通の意味の正規雇用を得るのはほぼ不可能です。   これでは、結婚、子供などは一般的には非常に難しいですね。   すると、若手の研究者にどのようなことが起こるかというと、じっくり意味のある研究をするというよりは、結果の出やすい分野でどうでもいい論文を量産するとか、ひどい時は論文を捏造するとか(この手の話は、しばしばニュースになりますね。)ついつい功に走るということになります。   数年後に無職になる恐怖は底知れないものがあります。研究職というのは、なかなかつぶしがききません。   最近、日本人がノーベル賞を受賞する機会が増えましたが、彼らが研究していたのは、まだ若手の研究環境が良かったころの話です。ノーベル賞というのは、成果から数十年たって受賞に結びつくので。数十年のタイムラグがあります。今後数十年の長期にわたって、日本人がノーベル賞など科学の世界で、世界の中で存在感を示すのは難しくなるでしょう。    

博士課程のツライ生活、、、

大学院に入って、博士課程で研究する人生はツライ場面が多いです。博士課程になるといったいどうなるのか?少し解説したいと思います。 研究者になろうとする場合、基本的には博士号が必要になります。どの研究機関に就職するのにも、博士号取得が必須です。 ということで、博士号を取得するために大学院にいって博士号を取得しにいくことになるわけです。 通常、博士課程を取得するには、修士課程を二年間、博士課程を三年間過ごすことが必要です。合計すると五年間なので、若い重要な時期に、おおきな時間的な投資ですね。もちろん、学費も払わなければいけないので、経済的にも大きな出費になります。 修士課程の場合であれば、修士卒業後、それなりに就職先があるので、修士課程まで行くのは、そんなに悪い選択肢ではないでしょう。 ただ博士課程まで行くと、話は全然違います。博士課程に行くとその専門以外の就職は難しくなるし、博士課程まで行ったのに関係ない分野に就職などする気がしなくなってきます。 ところが、博士課程で博士号を取ってそれを活かす仕事というと大変限られてしまいます。特にアカデミックポジションを狙う場合、激戦になります。しかも、現在では博士号取得後にすぐに安定的な職に就ける見込みはないでしょう。契約社員でない、定年まで働けるパーマネント職に就けるのは、早くても30代の前半になると思います。40過ぎのポスドクも結構います。。。 20年も前は、ほとんどの人が博士号取得後、何らかの安定的な職につけていたのですが、今は制度も時代も変わってしまいました。研究職を目指す人には生きにく世界になってしまいましたね。。。 現在では、研究をする安定的な職となると、教授、准教授、国の研究所の上級研究員くらいで、その下の助教やポスドクはたいていの場合、任期制で将来の保障は全くありません。これは国の研究所なども同じで、上級の研究職以外は基本的に任期制ですね。。。 小保方さんの問題も、詳しいことは知りませんが、おそらくこの任期制の問題が背後にあると思います。 というわけで、博士課程に入ったら、ひたすら研究して、論文をかいて、学会で発表して、目立ちまくるしかありません。普通にやっていたらきわめて少ないパーメネントポジションにつくのは難しいでしょう。 博士課程は、精神的には常にプレッシャーと格闘する厳しい道です。 それに、同年代の人たちは就職して収入を得て、人生を前に進めているのに、博士課程は基本的にはまだお金を大学に払う学生です。20代も後半になっているのに、お金が稼げないというのは辛いものです。(バイトや、優秀な博士課程学生向けの給付金とかはありますが、、、) ただ、研究とは人類の知に貢献する素晴らしい仕事です。これらの困難を承知で、研究の道に進む人を応援したいと思います。

研究者を目指すとき重要なアドバイス!

これから研究者を目指す人は多いと思います。   まあ、研究者というと研究所の研究員や大学の教員とかを目指すことになると思いますが、いずれにしてもイバラの道ですね。   ともあれ、研究する人生というのは意義深いことなので、困難を承知の上でそれを目指す人(特に学生さん)にアドバイスをしたいと思います。   研究者をめざすとなると博士号が必要になりますが、それを取得するにはまず大学院に行かなければいけません。まず修士課程を2年間、博士課程3年間大学院に行く必要があります。(”入院”という洒落もあります(笑))   ここで、重要なのが指導教官選びです。研究者になりたいのであれば、この指導教官選びを間違えると悲惨です。   なぜ、そんなに重要かというと、研究所や大学に研究職を得ようと思うと指導教官の推薦状が必要だからです。   なので、面倒見がよく、かつ自分と相性が合いそうな指導教官を選ぶ必要があります。   といっても、大学院に入る前から、自分にぴったりの指導教官を選ぶのは結構至難の業です。   ですが、できる限り事前に、情報を集めておくことが重要です。(たとえば、在学生から情報を得るなど。)      

博士課程・ポスドクターの実態

研究者になろうと思ったら、博士課程やポストドクターに進むのが一般的である。   しかし、今の若者がその道に進むと、実際にはいばらの道だ。というか、その道に進むのは簡単だが経済的な意味で生活ができなくなることが多い。   そもそも、博士号たポストドクターという制度は欧米から輸入されてきたものだ。ただ、輸入するのはいいが欧米と日本では文化が全く違うので日本の実状に全くあっていないのだ。   まずもって、日本では博士号というもの対するリスペクトは全くないといってよいだろう。特に企業などに行っても、それがあるから有利になるという場面はほとんどないと思う。逆に博士号が足枷になることも多いと思う。   欧米では会社のCEOや上層部に博士号保有者がいることは珍しくなく、一般社会においてもある種のステータスになっている。   なので、日本で博士号をとるメリットは研究者になる以外ではメリットはあまりない。   さらに日本では(実は世界的に見ても)研究できる安定した就職先はほとんどなく、いわゆる契約社員みたいな感じであちこちの職場を転々をすることになることが一般的だ。   文部省の無責任なポスドク拡充政策で、日本では大勢の食えない博士号取得者があふれかえっている。なんとも、日本の人材資源の無駄使いだ。   高学歴ワーキングプアに陥った人々を何とかできないものだろうか。。。